今回は皆さん大好き「スマッシュ」の打ち方を、初心者向けにバドミントンプレイヤー兼理学療法士の僕が徹底的に解説していきます。
以前、ジャンピングスマッシュやカットスマッシュついては解説させてもらいましたが、通常のスマッシュとは似て非なるもの。


打ちどころも違えばポイントも違います。
理学療法士的な観点からも身体の使い方をお伝えしていきますので、是非ご覧ください。
ではいきましょう。
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スマッシュの打ち方・コツ
スマッシュの打ち方のコツを簡単にまとめると
- 体重移動
- 肩~手首までの連動
- グリップの握り込み
- コース選択・角度・強弱
- フォロースルー
になります。
スマッシュ自体が足を入れ替えるパターンもあれば
足はそのままで上半身だけで打つパターンもありますが、共通していえるコツになります。
一つ一つ見ていきましょう。
体重移動
ステップ全般に言えることですが
体重移動がスマッシュを打つ際の初動になります。
その為、体重移動が不十分になると
スマッシュの速さが落ちますし
リズム良く打てないので
次のショットの準備ができなくなってしまいます。

体重移動といっていますが、動作としては至極簡単で
- ラケットを持っている側の足で後方へステップ
- シャトルを自身のカラダの上でとらえる
- 打つと同時に空中で足を入れ替える
- ラケットを持っている側の足を前に踏み出す。
が一連の流れになります。
この時の体重移動を意識しましょう。
最初の内は上記の①の段階で、しっかりと沈み込むまで体重を預けてみましょう。
分かりにくい場合は、ラケットを使わずにこの体重移動のみで体に覚えさせ、徐々にラケットを振りながら行えればOKです。
肩~手首までの連動
スマッシュを打つ際に大切になる「腕」の動き。
正確には背骨から手先まで連動して
ひねりの動きが入りながら
ラケットを振っていくのですが
特に意識するのが肩甲骨になります。

ジュニアの子に指導する際には、背骨のひねりと肩の開き(肩甲骨を引き寄せるイメージ)を特に意識してもらっています。
腕力がない方や手打ちになってしまい
スマッシュに速度や重さが乗らない方は
身体のひねりを意識することで
スマッシュの打ち方が変わり
しっかりと重さのある速いスマッシュを打つきっかけになるかと思います。
グリップの握り込み
スマッシュを打つ際に速度や重さが重要になってきますが、シャトルをとらえる際にグリップを握り込むことで、シャトルに力が伝わり速度・重さ共に上がります。

握り込むタイミングは反復練習で繰り返し身体で覚えていく必要があります。
繰り返し繰り返し打っていくことで次第に染みついてきますので、地味な練習ですが反復練習を行いましょう。
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コース選択・角度・強弱
個人的にはグリップの握り込みよりも重要なコースや角度・スマッシュの強弱。
コースの選択については
- ストレート
- 両サイド
- クロス
がありますが、基本的には相手のいない空いているコースか、相手のボディを狙うようなコースを狙うのがスタンダード。
高身長の相手や、試合の中でボディにスマッシュを打ってみて反応を見てから、有効な相手にはボディーを積極的に狙っていきましょう。
加えてスマッシュの角度ですがこれに関しては打点と手首がポイント。
スマッシュは角度・コース・速度が良ければより良いスマッシュになりますが、場合によっては速度よりも角度をつけて相手を揺さぶることも効果的になります。
その為、角度をつけるスマッシュを打つ際にはいつもよりも打点の高さを意識し、手首のスナップを効かせ、打ち落とすようなイメージでシャトルをとらえましょう。
スマッシュの強弱も角度やコース選択に通ずる部分がありますが、速度や重さを旨とするパワーショットを打つだけではなく、角度とコースを旨としたスピーディーなスマッシュを交えることで、スマッシュ一つにも緩急がつくので相手が反応しづらくなります。

フォロースルー
フォロースルーは振り抜いた後の動きですが、ここで打ちっぱなしになってしまっている方が意外にも多いです。
シングルスではスマッシュ一本で点が決まり、ラリーが終わることも珍しくないですが、シングルスでもダブルスでもスマッシュを打った後にも普通に返球が返ってくる場合が多い為、スマッシュを打った後のフォロースルーはできるだけコンパクトに。
フォロースルーが原因で後手後手に回らないように意識しましょう。

ジャンピングやカットとの違い
ジャンピングスマッシュやカットスマッシュと違い、通常のスマッシュはシンプルなショットになります。
そのシンプルさゆえにコースの選択やスマッシュの強弱・角度でいろいろな幅が聞くショットなので、打ち方次第では大きな武器になります。
単に強いスマッシュを打てる選手よりも、いろいろなスマッシュの幅を持った選手の方が強い選手と言えます。

まとめ
スマッシュの打ち方について初心者向けにポイントをお伝えしてきました。
この記事ではスマッシュの速度や重さ・角度やコース等を分けて説明しましたが、場合によっては力任せのスマッシュが適している場合もあります。
甘いロブを打ち込む場合やダブルスでの一場面で打つ場合もあるので、決して力任せが間違いではない。というのは頭に入れておいてください。
そこを頭に入れた上でスマッシュを打つ際のポイントを再度確認し、自身にプレーに反映させていきましょう。
ではでは✋
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